ライアン・マクドナルドとジェイコブ・シンケヴィチ
ライアン・マクドナルドはアスレチック用品のデザイナーとして経験を積みながら、フライフィッシングにも情熱を傾けてきました。この2つの情熱を1つにして、さらなる探求をつづけるべくFinn Utility(フィン・ユーティリティー)を設立。フライフィッシングの原点に立ち返る、クラシックなスタイルの製品を自らデザイン、製作しています。大量生産のモダンな製品が溢れる市場の中で、ハンドメイドの暖かみがあるFinn Utilityの製品は非常に貴重な存在です。
ライアンの作る製品を見て、後につづく若者が現れました。ジェイクことジェイコブ・シンケヴィチは、釣りと写真に情熱を傾ける才能ある青年です。彼は地元バーモントの出身で、米国の名門美大ロードアイランド・スクール・オブ・デザインを卒業後、地元に帰ってFinn Utilityに参加しました。
手作りの暖かみ
ライアンは昔ながらの道具を使って製品を手作りしています。彼のスタジオには、道具だけでなく、机や椅子にいたるまで、古いものが溢れています。その1つ1つが歴史をもち、アメリカン・ハンドメイドの精神とともに生きながらえてきたのです。その精神と伝統を受け継ぎ、何世代にもわたって使える製品を生み出すべく、彼は最高の素材を探し出しました。ワックスドキャンバスとブライドルレザー、そしてブラスです。これらを、クラシックなデザインを保ちながら、モダンなフライフィッシングにも対応できる形に組み合わせることで、独自のスタイルを生み出しています。
本物はぜいたくだ
Finnのフライフィッシング用品は最高のワックスド・キャンバス、レザー、ブラスを用いて製造されます。化学繊維等は一切使われていません。フロータントホルダーからダッフルバッグまで全てライアンがデザインしたものです。彼がスタジオを留守にしているときは、たいてい近くのウィヌースキ・リバーで製品テストをしています。フライフィッシングに必要な機能を全て満たすよう、改良を重ねているのです。その中から新しいアイディアが浮かんだときは、早速スタジオで試作に取りかかります。トラディショナルな美学を追求しつつ、新しいアイディアも取り入れ、実用性にも優れたこれらの製品は、まさしく一生ものです。